ライチョウっていう鳥が真っ白でずんぐりむっくりでかわいかった!
どこに行けば見られるの?
ライチョウの白い姿は冬だけで、季節に応じて換羽するんだ!
高山地帯にいる鳥なんだけど、数を減らしつつあるんだ!
気になるところに目次から飛んでください!↓
ずんぐりむっくりな雷鳥(ライチョウ)って?
あなたは真っ白でずんぐりむっくりもふもふな雷鳥(ライチョウ)の姿をご存じでしょうか?
ふっくらしてかわいい姿のライチョウは氷河時代から厳しい環境に適応してきた鳥なんです!
ライチョウはキジ目ライチョウ科に属する鳥で、最も寒い環境に適応した鳥の一つです。
日本では特別天然記念物に指定されていて、長野県・岐阜県・富山県の県鳥にもなっています。
ライチョウは人間のことを怖がりません。
逃げないので、登山時にはその愛くるしい姿を見かけることができます。
ライチョウはその個体数を確実に減らしていて、
とうとう日本に住むライチョウは2000羽を切ってしまいました。
環境省レッドリストの絶滅危惧IB類に分類されています。
ずんぐりむっくりな雷鳥(ライチョウ)の特徴
北半球の高山に生息
ライチョウは、北半球の高緯度のツンドラ地域や中緯度の高山帯に生息しています。
日本はライチョウ最南端の生息地といわれており、本州中部にある標高2,200~2,400m以上の高山帯に分散して生息しています。
日本のライチョウは氷河時代に南下してきたライチョウが氷河の縮小時に北へ戻らずに高山に適応した「氷河時代遺存種」と言われています。
ツバメなどは季節に応じて移動をしますが、
ライチョウは年中高山に生息する「留鳥」に分類されています。
ずんぐりむっくりした体格
ライチョウの体長が37㎝、見た目はニワトリのようにずんぐりむっくりしています。
体重は4、500gほどと、キジよりもかなり軽いです。
全身が羽毛に覆われていて、鼻腔や脚にも羽毛が生えているのが特徴です。
ふわふわの羽毛でずんぐりむっくりしたシルエットになっています。
くちばしはワシのように短く太く尖っています。
爪もとても頑丈にできていて、くちばしや爪を使って氷の中のエサを掘り出すことができます。
体型からも想像できますが、飛ぶのが得意ではありません。
歩いて移動することも多いです。
オスの頭には肉冠があって、興奮すると大きくなります。
オスとメスで鳴き声が違うのも特徴です。
季節で羽が変わるのは温度変化と天敵から身を守るため
ライチョウには1年に3回の換羽があります。
春はオスが黒褐色、メスが黄褐色
秋にはオスメスともに灰褐色
冬には真っ白
これは、外敵(キツネ・テン・ワシ・タカなど)から身を守る保護色の役割を担っています。
冬には羽毛を膨らませて熱を逃がさないようにするので、
白くて真ん丸なずんぐりむっくりに見えます。
高山植物の花・草・実・芽を食べる
季節によって種類は様々ですが高山植物の芽・葉・花・実を食べます。
高山植物はかたく、有毒なものも多いです。
ライチョウは腸内細菌を使って高山植物を上手に解毒・消化していきます。
大きい盲腸があり、同じ菜食のキジ類より大きいのが特徴です。
繁殖
繁殖期になると番(つがい)になり、産卵します。
オスは縄張りを守るようになります。
メスは1度の産卵で5~10個の卵を産み、約3週間抱卵します。
孵化するとメスが子育てを行います。
ずんぐりむっくりな雷鳥(ライチョウ)が数を減らしている理由
・温暖化による植生や環境の変化で適応できる環境が減っている
・登山客の残した食べ物目当てのキツネなどの分布が広がっている
・ニホンザルやシカの分布が広がり、高山植物が減っている
地球温暖化の大きな問題はなかなか個人では解決できませんが、
登山時のゴミが大きく影響を与えてしまっているのです。
どんどん数を減らしているライチョウを守っていきたいですね。
ずんぐりむっくりな雷鳥(ライチョウ)の冬の姿は白くて真ん丸な理由や特徴まとめ
・日本には氷河時代にやってきた!高山地帯に生息する「留鳥」!
・冬に体が真っ白になるのは、天敵から身を守る保護色になるため!
・高山植物を食べていて、かたい繊維や毒も分解できる!
・地球温暖化や登山客の増加の影響で数を減らしている!
参考資料
ライチョウ | 自然環境・生物多様性 | 環境省 (env.go.jp)
ライチョウの生態 | ライチョウ保護スクラムプロジェクト (raicho-nagano.jp)
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